床(しょう)矯正とは?わかりやすく解説します
目次
子供の成長を利用した矯正治療です
床(しょう)矯正は、子供の顎(あご)の成長を利用して行う矯正治療です。
一般的な矯正治療は、永久歯を抜いて口腔内のスペースを作り、歯列を整えます。床矯正治療は歯を抜かずに、子供の成長にあわせて『顎を正しい大きさに拡げて』歯列を整える治療法です。子供の身体の成長に合わせて行える治療法という点に共感し、当歯科室でも提供することにいたしました。
ワイヤー矯正が一般的ですが、もうひとつの選択肢として床矯正をご紹介していきます。
歯列を広げる装置。取り外し可能です
床矯正治療には、写真のようなネジのついた専用の装置を使用します。このネジを回転させることで、少しずつ顎を拡げて歯列を整えていきます。
この装置は取り外しが可能です。食事や学校で発声を伴う授業(朗読や英語など)の時などは取り外せます。装着時間が長いほど治療は早く終了します。目安として、1日12時間以上の装着で治療が可能といわれています。
ワイヤー矯正との違い(比較表)
目的は「機能的」で「健康的」な歯並びです
一般的なワイヤー矯正はアメリカ式、床矯正はヨーロッパ式とも呼ばれています。それぞれの違いを比較表にしました。
矯正種別 | 床矯正 (ヨーロッパ式) |
ワイヤー矯正 (アメリカ式) |
---|---|---|
金額 | 約20〜40万円 | 約100万円 |
時期 | 生え替わりの時期のみ (6〜8歳) |
大人の歯が生えそろう時期以降 |
治療方法 | ご自分で口のトレーニング、ネジ回しが必要 | 歯科医院まかせ |
治療期間 | 短め(1〜2年) | 長め(2〜5年) |
取り外し | 可能(就寝時は装着) | 不可 |
抜歯 | 少ない | 必要なことが多い |
痛み | 出ることが少ない | 出ることもある |
歯磨き | 取り外しての歯磨きも可能 | 取り外せないため丁寧に磨く必要がある |
装置の見た目 | 目立たない | ワイヤーが目立つ |
歯並びのゴール | 機能的・健康的なおおよその歯並び | 完璧な歯並び |
床矯正のはじめかた・すすめかた
グランツ歯科室でのサポート体制
- ヒアリング、検査
- 装置作成・取り扱いのご説明
- 月に1回の定期検診と写真撮影による経過観察、日々のトレーニング指導
床矯正は歯科医院まかせではなく、日々の装着やお口のトレーニングが必要になります。身体(主に顎)の成長にあわせた治療法のため、お口の筋トレと捉えて、各種のトレーニングを一緒に楽しみながら取り組んでいきましょう!
トレーニングのご紹介
- ガムトレーニング(準備中)
- パナリング(準備中)
- リットレメーター(準備中)